「日本人の足は幅広」という常識のウソ
「日本人の足は幅広」よくこのように言われています。でもじつはこれ、「常識のウソ」に他ならないのです。靴の幅にこだわって選びましょうと述べてきましたが、残念ながら日本人では長さのサイズはいろいろ取り揃えられていても、幅のサイズはきわめて乏しいのです。
たとえば23センチといったらひとつの幅しかないことが多いのです。それを困ったことに幅広の2E~3E、4Eサイズが中心で、Eは本当に少ないのです。ましてやそれよりも細いD,あるいはCといったサイズはほとんどお目にかかれません。 幅広のサイズが中心なのは、この「日本人の足は幅広」の間違った常識のせいにほかなりません。
あなたも「自分の足は幅広」と思い込んでいませんか?はっきり言います。日本人で2Eサイズ以上の「幅広靴」が合う人は実際にはそれほど多くはありません。実際に2E以上の幅広靴は3割以下で、7割から8割の人は、E以下の人が多いです。これがまぎれもない日本人の足のサイズの実態なのです。
長年お客さんの足を測定している靴屋さんやシューフィッターなど「現場」の人の中には、日本人の足が決して幅広ではないと気付いている人もいます。中には「最近日本人の足が細くなってきている」と指摘する人もいます。
実際、日本人は昔に比べるて身長が伸びています。身長が伸びれば、足はそれに比例して細く長くなる傾向にあります。だから、彼らの現場の声はまぎれもない「真実」をついているのです。
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