今すぐできるダイエット法。それは「よく噛んで食べる」ということです。簡単ですが、その効果は絶大です。
「よくかむ」のと「早食い」するのとでエネルギー消費を比較すると、早食いのグループは、体重1㎏あたり7calのエネルギー消費だったのに対し、よく噛んで食べたグループは180cal消費しました。その差は26倍です。
早食いすると、血糖値が上がりやすい。急に血糖値が上がるとインシュリンが多く分泌するので、太りやすくなります。早食いの肥満リスクは、4倍です。
また、早食いすると、脳の「満腹中枢」から満腹の信号が出る前に食べ終わってしまうので、必要以上に食べ過ぎてしまいます。食べる量を減らす必要なく、ダイエットできるとしたら、こんな簡単なことはないでしょう。
ダイエット以外にも、「噛む」ことは、セロトニンを活性化します。さらに脳の血流が増加し、脳が活性化します。また、「噛む」ことは、認知症予防にも効果があります。「なんでも噛める人」と比べて「あまり噛めない人」の認知症リスクは、1.5倍にも跳ね上がります。
◎早食いを防ぐ方法
1口30回噛むのは、なかなか大変です。そこで、「早食い」を防ぐコツ、よく噛むコツを紹介します。
①箸をおく
噛んでいる間、箸置きに箸を置くことで、噛むことに集中できます。箸を持っていると、次のひと口を口に運んでしまいます。
②スプーンよりも箸を使う
スプーン、フォークを使うと食べやすい分、食べるのも速くなってしまいます。箸を使うようにしたほうがいいです。また、小さなスプーンを使うと、食べる時間が長くなります。
③丼を避けて、多皿の定食にする
丼のようにひとつの器に盛られていると、食べる時間が短くなります。皿数が多いと、ご飯とおかずを交互に食べるので、食べる時間が長くなります。
④食材を大きめに切る
自炊している方は、食材を大きめに切ることで、必然的に噛む回数が増えます。
⑤白米ではなく玄米を食べる
玄米は白米より歯ごたえがありますので、白米を玄米に変えるだけで、よく噛んで食べるようになります。
⑥味わって食べる
ひと口ひと口じっくりと味わう。味に集中しましょう。30回噛むうちに味が変化し、楽しみながら、噛む回数が増えます。
胃の消化不良や、腸の調子が悪い方もよく噛んで食べるようにすると胃腸の問題も解決できます。