変形性膝関節症やスポーツ障害で半月板を損傷した場合などに膝に水が溜まってしまうことがあります。膝に水が溜まっているということは、関節内で炎症をおこしていることを意味します。
そんなときは入浴して膝を温めることは避けてください。膝の関節に炎症が起きていて水が溜まっているときに、入浴して温めてしまうと、炎症が増し、水の量が増えてしまう可能性があります。また軟骨の破壊も進みます。水がためっている期間はシャワーだけにしましょう。
温めるのではなく、膝に水が溜まったときはアイシングが有効になります。膝の関節の内側と外側をアイスノンで20分アイシングを1日2回まで行うようにしましょう。
当然のことですが1番有効な治療は安静です。どれだけいろいろな処置をしていても安静に出来なければ膝の水はなかなかひかないでしょう。
弾性包帯を膝に巻いて膝をある程度圧迫することも非常に有効で、膝にたまった水をスムーズに吸収する手段としては非常に効果があります。サポーターは膝の保護にはなりますが、弾性包帯での圧迫がより効果的でしょう。
膝は炎症があるうちは水が溜まりつづけます。整形外科で水を抜いてもらうと、抜いた直後はおもだるさも抜け、膝の曲げ伸ばしもしやすくなるのでよくなった感じがすると思います。しかし、炎症は治まっていませんので数時間もするとまた水が溜まってきます。根本的に膝の炎症を抑えないと膝の水はなくならないのです。
膝に水が溜まった状態が長く続くと、関節軟骨の破壊も進み、太ももの前の筋肉が落ちていきます。悪循環となり膝の変形、痛みともに強くなる可能性があります。
膝に水がたまってしまったら、1日でも早く処置することが大切になります。
膝の症状でわからないことやお困りのことがありましたら、当院までご相談ください。
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