へバーデン結節とは?

ヘバーデン結節学会(東京)手02
手の指には関節があります。その中で、爪の下にある第1関節(DIP関節)に痛みや腫れを引き起こすのがへバーデン結節と言います。

こんな症状はありませんか?

  • 指を軽くぶつけるだけで激痛
  • 指を使っていないのにズキズキと痛む
  • 髪の毛を洗うときに指先が痛む
  • 指先でキーボードを打つと痛む
  • 痛みで力が入らないので、よく物を落とす
  • ピアノを弾くと指先に痛みが走る
  • 指先の関節がゴツゴツとし赤く腫れている

このような症状がある場合はへバーデン結節の可能性があります。

へバーデン結節の症状

へバーデン結節には代表的な症状が3つあります。

  • 痛み
  • 腫れ
  • 変形

へバーデン結節の痛みについて

へバーデン結節では、指先の第1関節に痛みを感じるようになります。

  • ピアノを弾くと痛みが出るので練習できない……
  • お皿を洗っている時、指先を軽くぶつけるだけで激痛
  • 指先の痛みで手に力が入らないので、お皿を落として割ってしまう……
  • 指が痛くて包丁が握れない
  • 指先で電車のつり革を持てない
  • 指の激痛でボールペンで字が書けない
  • ミニトマトをつまむだけで激痛
  • コーヒーカップを持てない
  • ハサミで紙を切る事ができない

このように、へバーデン結節の痛みがあると、日常生活で指自体を動かす事が億劫になっていきます。

そうすると、何が問題になるのでしょうか?

それは、関節拘縮を起こす事が問題なのです。

では、関節拘縮とは何かと言うと、関節自体が固まってしまい、指の曲げ伸ばしができなくなるのです。

へバーデン結節の関節拘縮:指の第1関節のシワが無くなるのが特徴です

指の激痛で、指を動かさなくなると、関節拘縮を起こし、指が棒のようになり、指の曲げ伸ばしが全くできなくなる事がるので注意が必要です。

へバーデン結節の腫れについて

へバーデン結節の代表的な症状の1つとして、関節の腫れがあります。

  • 指先の関節が赤い……
  • ズキズキと熱感を感じる……
  • 以前、入った指輪が入らなくなった……
  • 指を曲げるとこわ張る……

このような症状がある場合はへバーデン結節の可能性があります。

へバーデン結節の腫れが強くなると、指全体が浮腫んで、指のこわばりを感じるようになるので「リウマチではないか?」と不安を感じるようになる人もいます。

では、なぜ、へバーデン結節で関節が腫れが起こるのでしょうか?
それは、滑膜炎を起こすからです。

関節は、骨と骨をつなぐための「関節包」という靭帯性組織で繋がれています。

ヘバーデン結節学会(東京)指01

この関節包の内側に「滑膜」という膜があります。
この滑膜が軟骨のすり減りで「滑膜炎」を起こします。

そして、この滑膜炎がひどくなると、関節液が過剰に分泌されるので、いわゆる「関節に水が溜まる」という状態になります。

この「関節に水が溜まる」という状態が、へバーデン結節で関節の腫れを引き起こすのです。
そして、へバーデン結節の腫れの一番の問題は、関節の変形を進行させるという事です。

この滑膜から過剰に分泌された関節液の中には、軟骨を破壊する成分が含まれています。
そのため、へバーデン結節の腫れを長期間放置する事は、変形を進行させる事になるのです。

痛み・腫れが強くなる → 関節に水が溜まる → 変形が進行

この悪循環は、へバーデン結節の症状を強くしてしまうのでバーデン結節の腫れを放置する事はお勧めできません。

へバーデン結節の変形について

へバーデン結節の腫れが長期化すると、指先が曲がり、指先の関節が太くなる変形が起こります。

へバーデン結節の代表的な症状の1つとして、関節の腫れがあります。

  • 指先だけ右に曲がってきた
  • 指先がゴツゴツしてるって孫に言われた
  • 最近、指の関節の節々が太くなった気がする……
  • 指先だけが曲がっているので、人前で手を出すのが恥ずかしくなってきた……

変形が進行すると、自分で見ても明らかに手の形状が変わった事に気付きます。

関節は本来、丸みを帯びた形をしています。
しかし、関節の変形が進行すると、関節の丸みが無くなり、ゴツゴツした鬼の角のような突起が出てきたり、指先が曲がるなどの変形が起こります。

ここまで変形が進行すると、さすがに指の変形が目立つようになります。

すると、女性の方は(人に手を見られたくない……)という心理的負担を感じるようになります

一度、変形した関節は、元に戻す事は難しいので、早い段階で適切な処置をする事が望ましいです。

へバーデン結節の原因は「使い過ぎ」と「ホルモンバランス」

では、なぜ、へバーデン結節が発症してしまうのでしょうか?その原因の1つとして手先の使い過ぎがあります。
でも、「私はそんなに手を使ってないんですけどねー」と思うかもしれません。ヘバーデン結節学会(東京)家事
しかし、特に女性の場合、普段の何気ない動作でも指の負担になります。
ヘバーデン結節学会(東京)音楽家
  • 料理や掃除などの家事全般
  • 仕事でのパソコン業務
  • ピアノ・バイオリンなどの演奏

このように、指先への負担が積み重なる事で軟骨のすり減りが起こります。

こんな少しの負担で軟骨のすり減りが起こるのかと思うかもしれません。

でも、女性は、男性と比べて、軟骨が柔らかく、関節を支える筋力も弱いため、関節軟骨のすり減りが起こりやすいのです。
そのため、へバーデン結節は女性に多くみられるのです。
でも、不思議な事に軟骨のすり減りだけで、へバーデン結節の痛み・腫れが起こる訳ではありません。

では、なにがあるのでしょうか?

それは、軟骨のすり減りに、女性ホルモンの減少が加わると、へバーデン結節の痛み・腫れが起こりやすくなるのです。
女性は40歳を過ぎてから女性ホルモン(エストロゲン)が減少していきます。
この女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、関節の炎症を起こしやすくなります。

ヘバーデン結節学会(東京)発症

そのため、へバーデン結節は40代以上の女性に多くみられるのです。

 

上記のような症状でお困りの方はいつでもご相談ください。

 

 

 

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